考え方
1848年にカリフォルニアのゴールドラッシュが始まったとき、ほとんどの採掘者は何も得られずに帰郷しました。確実に富を築いたのは、誰が金を掘り当てるかにかかわらず、すべての採掘者が必要とするつるはし、シャベル、デニム、物資を売った人々でした。
AIは現代のゴールドラッシュです。何百もの企業が、勝者となるチャットボット、エージェント、モデルの開発を競っており、その大半は失敗に終わるでしょう。しかし、勝者も敗者も含めたそのすべてが、同じものを買わなければなりません。半導体、メモリ、データセンターのスペース、ネットワーク、冷却、そして電力です。
なぜ重要か
勝者となるAIアプリケーションを選ぶことは極めて困難で、専門家でさえ意見が分かれます。インフラ層を保有することで、答えようのない問い(「誰が勝つのか?」)を、はるかに答えやすい問い(「AI関連の総支出は伸び続けるのか?」)へと置き換えることができます。この問いの転換こそが、ポートフォリオ全体の土台です。
実践の記録
4年間の歩みの中で
2022
最も根本的な「シャベル」である半導体と半導体製造装置で、最初の中核ポジションを構築しました。
2023
需要が爆発的に拡大する中、アプリ層のスタートアップを追いかけるのではなく、広帯域メモリとアクセラレーターへのエクスポージャーを追加しました。
2024
この考え方をサプライチェーンに沿ってさらに広げ、ネットワーク、光通信、冷却、データセンター不動産に投資しました。
2025
電力を最も新しい「シャベル」と捉え、電力と送電網に特化した投資枠を構築しました。
実践
私の運用ルール
- ✓「どのAI企業が勝つか?」の前に、「すべてのAI企業が買わなければならないものは何か?」を問う。
- ✓価格決定力と長期の受注残を持つ供給企業を優先する。
- ✓サプライチェーンを1段階か2段階さかのぼって見る。価値はそこに隠れていることが多い。
- ✓上振れ余地としてアプリケーションへの配分は小さく保ち、インフラを中核とする。
注意点
落とし穴:シャベルも過剰に生産され得る
インフラには景気循環があります。供給能力が需要を上回れば、優れた供給企業でさえ大きく下落することがあります。だからこそ、この原則は単独では機能せず、「設備投資を追う」「熱狂時に削る」という原則と組み合わせて用いています。
要点
「金を見つける必要はありません。金を掘るすべての人が買わなければならないものを保有すればよいのです。」